義務化されます 社会保険

義務化されます社会保険

2017年度から、塗装業でも社会保険への加入が義務化されることになりました。
技能労働者の処遇改善と若手入職者の促進、そして企業側としては入札における不公平競争の是正という目的を持っての義務化ですが、実態にそぐわないとも言われています。

業者は、まず従業者について

  • ・労働者として雇用している
  • ・外注または請負によって作業を任せている

このどちらにあたるのか区別を明確にしなければならないとされました。

雇用している労働者であれば、もちろん雇用契約にあるため、社会保険などの加入が必要となります。
しかし、外注または請負であれば、社会保険の加入は各人がするもので、作業を任せている企業には関係がない、とこれまではされていました。

しかし、実際の状況としては雇用関係にあるのに、請負契約を結んでいるように見せかけた、偽装請負・偽装委託が多いと推測されています。
今回の義務化では、雇用なのか外注・請負なのかを、あくまでも実態に基づき判断することとなります。


労働者と外注・請負の違いはなんでしょう

労働者とは
労働者とは、会社の指示・命令によって作業などに従事している従業者のことです。
従業者は、就業場所、就業開始時間の他、出勤日や休日、労働時間など会社が定めた規則を遵守しなければならず、仕事に必要な備品は会社から貸与されている状況にあります。
外注・請負
労働時間や休憩・休日は自分の判断で調整でき、工法や作業手順についても発注者より委任されていて、自分の判断・技量で行っている状態は外注・請負とみなされます。外注・請負では、仕事に必要な工具は自らの所有です。

より厚い社会保障

今回の義務化により、形式上では外注・請負の契約となっている作業者なのに、実態としては従業者、つまり作業場の指定や作業開始時間など、会社の定めた規則によって働いている場合には、雇用関係にあると認定します。
その認定により、企業との間には、外注・請負契約しかないのに、実態上雇用関係にあるとみなされ、社会保険の加入義務が企業に課される、ということになります。

雇用契約であれば、社会保険の負担額のうち半額は企業側が持つことになりますので、作業に従事されていた方やそのご家族にとっては、これまでと同等の保証が、半額で得られることになります。

2017年度からの義務化ですので、どのように運用されていくのかはいまだ未知数なところはありますが、より厚い社会保障を受けることができるようになる可能性が高まったと、そう考えても良いと思われます。